愛知県瀬戸市のリバウンドしない漢方ダイエット専門店

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☆不妊症とは?☆

結婚して避妊をせずに通常の夫婦生活をしているにも関わらず、2年以上子供ができない場合は一般に不妊症といわれています。最近では1年で子供ができなければ何らかの不妊につながる障害があるという考え方もあるようです。

☆周期療法とは?☆

近年中国では中西医結合といって伝統的な中国医学の治療法に西洋医学の考え方を結合してより治療効果を高める方法が一般的に行われています。
それが「周期療法」です。
周期療法はこの中西医結合によって作られたすばらしい治療法です。
周期療法の最大の特長は、生理周期にあわせて漢方薬を使い分けて妊娠の確率を高めることです。

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周期療法は生理周期(生理期、低温期、排卵期、高温期)にあわせて異なる漢方薬を服用します。
生理期 子宮内の血液をきれいに排出させるため活血薬をしっかり使う
低温期 成熟卵胞を育て子宮内膜を厚くさせる補陰薬をしっかり使う
排卵期 排卵をスムーズにするために活血薬や理気薬を使う
高温期 受精卵を子宮内に着床させ妊娠を継続できるようにする補陽薬を使う
女性の体は生理周期によって女性ホルモンの分泌が異なり体調も変わってきますので、生理周期にあわせて漢方薬を使い分ける周期療法は大変効果的です。

 

周期療法の基本的な考え方

中国医学の考え方では「心は神明を主り、腎は精卵の発育と排泄を主宰して生殖を主る」と考えられています。神明は大脳の働きと同じですので、心-腎 -子宮の生殖軸によって月経周期をコントロールしていると考えています。このような考え方は西洋医学の視床下部-脳下垂体-卵巣-子宮の生殖軸の考え方と 一致しています。 生殖軸には肝と脾胃も協調しています。肝は疎泄を主り自律神経による調節と関係しており、脾胃は運化を主り食物の消化吸収を通じて血や精を補っています。 よって心-腎-子宮の生殖軸のコントロールには肝と脾胃が深く関係しているといえます。 また子宮には十分の血があって生理が来ますので、血は月経周期と深い関係があります。 このような中国医学の理論をベースとして、西洋医学の生理周期や基礎体温の概念を結合させて、周期療法の基本的な考え方が作られました。ちょっと難しいで すよね(*^_^*)

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この図で注目していただきたいのはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の変化です。エストロゲンは低温期に高く なり排卵前後にピークになります。一方プロゲステロンは低温期に低く高温期に高くなります。周期療法の理論ではエストロゲンを陰と考え、プロゲステロンを 陽と考えます。つまり低温期は陰が長じて、陰がピークになると排卵して陽に転化し、高温期になります。高温期は陽が長じて、陽がピークになると陰に転化し て生理になります。このようにして生理周期は陰陽のリズムにより説明することができます。 生理周期は4つの周期を一定のリズムで繰り返しますが、妊娠のためには特に低温期において質の良い受精卵と子宮内膜を作ることが大切です。低温期にしっかりと滋陰養血することにより、エストロゲンが十分に分泌され、質の良い受精卵と子宮内膜を作ることができます。

 

基礎体温による周期療法の実際

代表的な8タイプの基礎体温と周期療法の具体的な方法についてご紹介いたします。


1.正常タイプ

正常な基礎体温は以下のグラフのように1.高温期が12~14日続く2.高温期と低温期の差が 0.3~0.5℃ある3.低温から高温へ1~2日以内に移行する という3つの条件が揃っています。

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正常に近い基礎体温でも妊娠されない場合は基本的な周期療法を行います。


2.低温期が長く、高温期が短いタイプ

不妊症の方に比較的良く見られるタイプです。卵子の成熟が悪く排卵が遅れ、その結果黄体ホルモンの分泌が悪くなります。西洋医学では黄体機能不全、軽度の排卵障害などが考えられます。

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このタイプの方は低温期に陰血が不足して陰が長じることができないために、排卵期にスムーズに転化できず、高温期に陽が不足して短くなります。低温期にしっかりと陰血を養いながら少し陽を補うことが大切です。


3.高温期が不安定なタイプ

高温期の途中で体温が下がったり、生理が近づくと体温が下がるタイプです。 西洋医学では黄体機能不全が考えられます。

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このタイプの方は陽気の不足により高温を維持することができません。よって高温期に陽気を補い体温を維持することが大切です。


4.高温期への移行がゆるやかなタイプ

このタイプの方も不妊症の方に比較的良く見られます。西洋医学では黄体機能不全、排卵障害、高プロラクチン血症などが考えられます。

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このタイプの方は排卵期に 1.陽気不足により体温が上がらないケース 2.瘀血などが体温の上昇を妨げるケースが考えられます。プロラクチンが高いことが原因になるケースも見られます。 全身症状より弁証して適切な漢方薬を組み合わせます。


5.波動が激しいタイプ

ストレスが多く、自律神経が不安定な方に良くみられます。西洋医学では高プロラクチン血症、月経前緊張症候群、自律神経失調症などが考えられます。

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このタイプの方はストレスにより肝気の疎泄作用が乱れ、体温も不安定になっています。肝気を整えてストレスを和らげることが大切です。


6.高温期が長すぎるまたは高すぎるタイプ

高温期が14日以上続く或は高温期と低温期の温度差が0.5℃以上あるタイプです。不妊症では少なく、西洋医学では黄体萎縮不全、月経前緊張症候群などが考えられます。

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このタイプの方は陽気が過剰でいらいら、ほてりなどの症状が良く見られます。陰を補い陽気を静めることが大切です。


7.低温期が短いまたは高すぎるタイプ

低温期が短く排卵が早い或は低温期の体温が高すぎるタイプです。西洋医学ではホルモン分泌過多が考えられます。

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このタイプの方は陰が不足して相対的に陽気が過剰になっています。陰が不足しているので排卵期のおりもの
が少ないことが多く見られます。低温期にしっかりと滋陰を行うことが大切です。


8.高温期がないタイプ(1相性)

いわゆる無排卵です。西洋医学では卵巣機能不全、多嚢胞性卵巣、高プロラクチン血症などが考えられます。

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このタイプの方は排卵がないので、周期療法を行うことが難しいです。無月経の場合は補腎+養血+活血の漢方薬を症状により加減して服用します。


*時には2つ~3つのタイプが混ざっていることもみられます。このようなケースは基礎体温と体質、症状をしっかりと分析して、個々の体質にあわせた漢方薬を選択することが大切です。


☆特徴のあるケース☆ 


1.高プロラクチン血症

プロラクチンは乳腺を刺激して乳汁を分泌させるように働く催 乳ホルモンです。高プロラクチン血症 の方は授乳期でもないのに母乳が出ることがあります。一方検査で異常がなく母乳の分泌もないので すが、ストレスがあったときなどにプロラクチンが高くなる潜在性高プロラクチン血症もあり、やは り不妊症の原因となります。潜在性高プロラクチン血症はTRHテストという負荷テストでわかります。 高プロラクチン血症が不妊症の問題となるのは、視床下部の刺激ホルモンを抑制して、排卵障害や黄 体機能不全を招くためです。 漢方薬では炒麦芽(いりばくが)や芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)がプロラクチンを下げる作用があることが知られています。炒麦芽 や芍薬甘草湯は病院の薬に比べるとプロラクチンを下げる力は弱いですが、副作用がなく安全です。


2.多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)

多嚢胞性卵巣は、病院で超音波検査を受 けると、卵巣の表面に直径5~10ミリほどの小さな嚢胞が複数連なって見えます。これが真珠のネックレスのようにみえるので、ネックレスサインと呼ぶこと もあります。多嚢胞性卵巣は状態が悪化すると、卵巣の中にある卵胞は成長するものの、卵巣の皮膜が固いため排卵しづらいという症状がでます。重度になる と、排卵障害の中でも難治性の疾患になります。血液検査では、LHの高値、男性ホルモンの高値、インスリン抵抗性などが見られます。 中医学では、多嚢胞性卵巣は卵巣の周りに瘀血や痰湿がこびり付き、卵巣膜が硬くなった病態と考えます。軽度の場合と重度の場合では対応が異なりますが、軽 度の場合は活血薬と化痰薬を配合した周期療法が効果的です。 中度~重度になると排卵障害が顕著になり、ひどい場合は無排卵になります。このようなケースは生理期~低温期に協力に活血化痰しながら、必要に応じて補腎 を行いますが、クロミッドなどの排卵誘発剤を併用することにより効果が出ることもあります。


3.卵管の狭窄または閉塞

輸卵管の通過障害の原因としては子宮内膜症、感染症などが あります。輸卵管の炎症や癒着がひどければ手術などにより癒着を取り除くことを考えます。また、卵管が完全に閉塞している場合は、体外受精しか妊娠する方 法がないので、漢方薬は体外受精の成功率を高めることを考えます。 癒着がそれほどひどくなければ、漢方薬が効果的です。生理期~低温期に活血薬を配合して癒着を除き、排卵期にさらに強力な活血通絡作用の漢方薬を加味する と良い効果があります。


4.免疫不妊(抗精子抗体、抗リン脂質抗体、夫婦リンパ球の類似)

免疫不妊は習慣性流産(不育症)の方に時々見られます。抗精子抗体、抗リン脂質抗体、夫婦リンパ球の類似という3つのタイプがあります。
♦抗精子抗体は精子を異物と認識して攻撃するため、受精卵が育つことができません。女性の膣内や男性の精液中に抗精子抗体があることもありますので、夫婦ともに治療が必要なケースもあります。漢方薬は周期療法の上に、体質に合わせ免疫調整薬を併用します。
♦抗リン脂質抗体は着床後に血栓ができやすくなり、流産の原因になります。冠元顆粒や田七などの活血薬を周期療法に併用すると効果的です。
♦ 夫婦リンパ球の類似はHLAの型が夫婦で似ているため、受精卵と自己細胞を区別することができなくなり、妊娠したことを認識できないため、流産の原因にな ります。病院ではリンパ球輸血を行いますが、効果は不明です。漢方薬は周期療法の上に、体質に合わせ免疫調整薬を併用します。


5.生理周期が不安定なケース

無月経の人や生理周期があまりにも不安定な人は、周 期療法を行う前に月経周期を整えるようにします。月経周期を整える場合は体質や症状によりさまざまな漢方薬を使い分けますが、養血調経を中心に考えます。 月経周期を調節する漢方薬を飲んでいるうちに妊娠するケースもありますが、2~6周期服用して月経が整っても妊娠しない場合は、周期療法に移るようにしま す。月経周期を調節する漢方薬で基礎つくりができると、周期療法がうまくいくケースが多いです。

西洋薬との併用について

クロミッドなどの内服の排卵誘発剤、注射によるHMG―HCG療法、ホルモン療法のいずれかの治療を行っていそこる方も少なくないと思います。病院の薬と漢方薬を併用するポイントについて説明します。

★ クロミッドなどの内服の排卵誘発剤は、排卵が遅れるためにタイミングが合わず、妊娠しにくい方には一定の効果があります。しかしクロミッドには子宮内膜が 薄くなる、排卵前後の経管粘液(おりもの)が少なくなるという副作用があります。よって6ヶ月以上の長期使用はむしろ妊娠率が悪くなると言われています。 クロミッドを使っている方には婦宝当帰膠、杞菊地黄丸などの滋陰養血の漢方薬を併用することで、副作用を軽減して妊娠率を高めることができます。

★HMG―HCG 療法は直接卵巣を刺激して排卵を誘発するので効果は高いですが、一部の方は卵巣の腫れや血栓ができるという副作用があります。血府逐瘀丸、冠元顆粒、芎帰 調血飲第一加減、桂枝茯苓丸などの理気活血作用のある漢方薬を併用すると、副作用を未然に防止することができます。このような副作用がなければ周期療法と の相性は比較的良く、排卵障害がある方の妊娠率を高めることができます。

★最後にホルモン剤についてですが、ホルモン剤を使う目的 は、黄体機能不全の改善に使うケースとカウフマン療法によって卵巣を休ませるケースがあります。 黄体機能不全に使うケースは、高温期に黄体ホルモン製剤を補充します。見かけの高温期は長くなりますが、自分が分泌する黄体ホルモンが増えているわけでは ないので、根本的な解決にはなりません。 また黄体ホルモン剤の影響で、生理になっても体温が下がりきらないことが多く見られます。そのため生理期に理気活血化痰の漢方薬を多く使い、十分な排泄を 行うことで次の周期への悪影響を避けるようにします。 カウフマン療法は先天的な月経不順や無月経、排卵誘発剤の使いすぎによる卵巣の衰えがひどく、排卵誘発剤でも反応しなくなった場合に卵巣を休めるために行 います。カウフマン療法を行う場合は排卵が起きないので、質の良い卵子を作ることを目的とした周期療法は適していません。カウフマン療法が終了した次の周 期は排卵がおきる可能性があり、その際は周期療法を併用すると大変効果的です。 ホルモン剤を使うと子宮内膜がでこぼこになるといわれています。養血活血の漢方薬を使うことで子宮内膜の状態が改善しますので、ホルモン剤を服用している ときに漢方薬を併用することは大きな意味があります。 病院の薬と漢方薬を併用するケースは、上記以外にも様々なケースがあります。私は漢方薬による体質改善を主体に考えていますが、排卵障害がひどいケースな どでは、病院の薬を併用することも考慮する必要であると思っています。

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